福島原発の放射性降下物の脅威とその隠蔽は継続中

マスコミに載らない海外記事   メタボ・カモ


Veteran's Today

2013年5月14日、火曜日

福島原発の放射性降下物の脅威とその隠蔽は継続中

2013年4月の新研究は、2011年3月の福島原発からの放射性降下物が、西海岸やハワイの新生児の先天的な甲状腺の病気の比率が大幅に増加したことを示唆しているが、オバマ大統領は、この脅威を否定したのみならず、2011年4月には、EPAに毎週 & 毎月の放射能検査を停止するよう命じていることに留意願いたい。

Allen L Roland

果てし無く忍び寄る、極めて有害な放射能の霧は、目には見えないものの、免疫機構に影響しながら、西海岸を覆い続け、その人的コストは認識され始めたばかりだ。

2011年の福島原発メルトダウンによる放射性降下物の脅威と、隠蔽の推進は衰えずに継続しているが、二年後の今、この大災害と隠蔽の人的コストが、特に幼児において、公になりつつある。

例えば、オープン・ジャーナル・オブ・ペディアトリックスに掲載された論文審査された論文は、2011年3月11日に始まった福島原発メルトダウンから9ヶ月以内に生まれた西海岸の赤ん坊で、先天性甲状腺機能低下症(CH) の比率が増えていることを発見した“ アラスカ州カリフォルニア州ハワイ州オレゴン州と、ワシントン州の新生児では、先天性甲状腺機能低下症の割合が、36の対照群の州よりも28パーセント高いことを示した。治療しないまま放置すれば、先天性甲状腺機能低下症は、肉体的、精神的発達を妨げかねない。“ 報告を読む。

トム・ハートマンが、内科医で毒物学者の医学博士ジャネット・シャーマンとの7分のビデオ・インタビューで衝撃的に暴露した通り、放射能で既に14,000人以上のアメリカ人が死亡している模様だ。これはチェルノブイリで見られたのと明らかに同じレベルの死亡率であり、a放射線の影響は、300年間以上も継続しかねない。



福島原発から放出され続けている放射性降下物の脅威はどのようなものだろう?

2013年4月13日に、ワシントン・ブログも、まさに同じ疑問を投げかけている。福島原発は漏れているのだろか … それとも原子炉の封じ込めが完全に失われたのか?

“破壊した福島原子力発電所の所有者、東京電力が、放射能を帯びた水の大量漏出を発表したのを読者はお聞き及びかも知れない…。福島の使用済み燃料プール冷却装置が、一カ月の間に、二度も故障したことを読者はお聞き及びだろう。

これは報道の価値がある話題だが … 全体像を完全に見失っている。AP通信はこう報じている。”専門家達は、原発沖の海域で捕獲した魚の高濃度汚染をあげて、地下水系経由での、海への絶え間のない漏出を疑っている。(福島原発東京電力の図は、原発から海に直接、水が流れ込んでいることを示しているようにさえ見える。これをご覧願いたい。) 実際、日本の専門家は、福島原発は、現在、毎日、930億ベクレルの放射性セシウムを海に放出している。”

とれ程の放射能だろう?

“ざっと計算すると、チェルノブイリは、原子炉火災の間、毎日、約1万倍の放射性セシウムを放出していたことになる。しかし、チェルノブイリの火災はわずか10日続いただけだが… 福島原発の放出は、これまで2年以上続いている。実際、福島原発は既にチェルノブイリよりはるかに大量の放射性セシウムヨウ素131を噴出した。福島原発で放出された放射性セシウムの量は当初認められていたものより約20-30倍多かった。

福島原発は、半減期1570万年という放射性ヨウ素129も、膨大な量、放出した。福島原発は、カルシウムと同じように振る舞い、人の骨に蓄積する強力な内部放射体である放射性ストロンチウム-90を、900兆ベクレルも海に投棄してきた。また福島原発の放射性核燃料の量は、チェルノブイリさえ小さく見せるものであり … それゆえ、数十年、数世紀、あるいは数千年間、漏出し続けかねない。”

“要するに、原子炉はもはや閉じ込められていないのだ。福島原発で“多少の漏れ”があるのではない。“漏れ”とは、炉心は安全に格納容器中にあり、塞ぐ必要がある小さな穴が一つか二つあるということを言う。ところが科学者達は、炉心がどこにあるのかさえ分かっていない。漏れているのではない。完全メルトダウンより酷いのだ。”

福島原発の周辺で生活する人々に対する影響はどうだろう? 実際、極めて深刻な可能性がある”報告書全文を読む。


まぐろを、放射能汚染の標本として見てみよう。海流は、日本からアメリカの西海岸に向かっている。例えば、科学者達は、クロマグロに標識を付けて、クロマグロが、600日の間に日本と西海岸を三回横断したことを発見したとテレグラフは書いている。 クロマグロは、日本の沖で生まれ、多くが太平洋を移動して行く。福島第一原発メルトダウン5ヶ月後の8月に捕獲された15匹のクロマグロから採取された全ての組織標本が、自然バックグラウンドより約3%高い放射能を出すレベルの原子炉副産物、セシウム134とセシウム137を含んでいた … 悪いニュースは、それが益々悪化するばかりだということだ。”

ロイターは指摘している。“他の化合物と異なり、放射性セシウムは、迅速には海底に沈まず、海面から海底までの水柱の中に散在したままになる。魚はその中を泳ぎ、えら経由で摂取したり、海水を取り込んだり、生命体から摂取したりする。“

CNNはこう報じている。 “(魚をテストした科学者) の誰一人として、セシウムなど発見できようとは考えていなかったと語っている。検査した魚は、事故の約一年前に生まれたものだったので、“今年の魚は実に興味深い”とマディガンは述べている。

“事故の頃に生まれた魚がいますが、今カリフォルニアに出現しているのがそれです”と彼は言う。“こうした魚は、大半が汚染された海水中を終生泳いで暮らすのです。”

言い換えれば、検査された15匹の魚は放射能を短時間被曝しただけだ。しかし今カリフォルニアにやってきているクロマグロは、福島の放射能をずっと長時間被曝していよう。

我々を守る為、アメリカ政府は一体何をしてくれているだろう? (ワシントン・ポストによると、こうだ)

原発を再稼働するよう日本政府に圧力をかけ、福島の海産物のアメリカでの販売を認めた。またアメリカの原子力規制機関は、福島事故後、アメリカ原子炉の安全基準を実際に緩和した。また先に書いた通り、福島メルトダウンの6ヶ月後、アメリカとカナダの当局は、事実上、大気中の放射能の監視を停止し、魚の放射能も調べていない。(実際、EPAは、福島事故対応して“許容”放射能レベルをあげた)” 報告を読む。

言い換えれば、放射能の許容レベルを上げて、要するに、人体中の放射能が少々増えても懸念するにはあたらないと言って、福島原発の深刻な放射性降下物の重大性を隠蔽するための組織的全世界プロパガンダ・キャンペーンが現在行なわれているのだ。

放射能被曝に関する隠蔽は、とりわけ日本自身でも行なわれている。2012年12月20日非営利団体自由報道協会が主催する様々な専門家のシンポジウム(訳注:「激論!どーなる日本の報道」)が東京で開催された。シンポジウムは、アメリカ主要マスコミでもまず確実にそうであるのと同様、放射線被曝の問題が、日本のマスコミで、タブーと見なされているのをまざまざと浮き彫りにしている。7分のビデオ


強大化する大企業全体主義のもう一つの例として、福島原発からの継続する放射性降下物による放射能被曝を隠蔽する世界的陰謀が行なわれている。日本自身が率い、金融危機、メキシコ湾の油流出や、他のあらゆる危機と同様、アメリカ金権勢力が補強して、これらの出来事の人間に対する本当の問題、人的コスト、人への影響に対処するかわりに、隠蔽を続けているが、それこそまさに大企業全体主義の定義だ。

自由世界の指導者オバマ大統領は、2011年のこの災害について、実際一体何と言っているだろう? 短い本当のビデオ(偽善に対し、Photoshopで、適切な加工がされている)


今、意図的な嘘の霧がゆっくりと晴れてゆくにつれ、福島の放射性降下物に関する状況が手に負えないのは明らかだ。そこで、破損した原発は、日本自身で対処できる程度を明白に越えているので、アメリカも、国際的支援への呼びかけ率先を余儀なくされている。上院での調査が、福島の放射性降下物と継続中の脅威という現実に直面する第一歩となろう。この請願を回覧願いたい。

団結した人々の意志による行動のみが、金権政治の制御不能の装置や、大企業全体主義による権力の乱用を阻止することができるが、今、福島原発に関しては、我々の生命そのものが危機にひんしているのだ。

著者について: Allen L Roland は、Alternative Press Onlineのフリーランス・コラムニスト。心理療法士、著者、講師でもあり、日々、政治、社会についてのコメントを、AllenRoland.comウェブサイト上で公開している。彼は毎月放送されている全国版ラジオ番組Truthtalkのゲスト司会者もつとめている。電子メール allen@allenroland.comで、コメント、インタビュー、講演や私的コンサルテーションに応じている。

記事原文のurl:www.veteranstoday.com/2013/05/14/fukushima-fallout-threat-and-cover-up-continues/