堤未果さんの貧困大国アメリカ読了。 TPP参加後の日本がどうなるかを知るには最適な良書
「堤未果さんの貧困大国アメリカ読了。 TPP参加後の日本がどうなるかを知るには最適な良書:安部芳裕氏」 TPP/WTO/グローバリズム
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TPP参加後の日本がどうなるかを知るには最適な良書。
小規模農家が壊滅し、企業が農業を始めると何が起こるか。
競争で生産力を高めろとかいう人間にぜひ読んでほしい。
米国立法交流評議会(ALEC)は、州議会に提出される前段階の法案草案を、議員が民間企業や基金などと一緒に検討するための評議会。
ALECは上位100企業の半数がメンバーになっていて、ここで決まった法案が各州で州法となっていく。
刑務所産業はますます盛ん。
ALECが規制緩和させて、最低時給17セントで使え労働法が適用されないる囚人が労働者として重宝される。
スリーストライク法(三回で終身刑)や厳罰化で囚人を増やし、競争力アップ。
巨大化して法の縛りが邪魔になった多国籍企業は、やがて効率化と拝金主義を公共に持ち込み、公的予算を民間企業に移譲する新しい形態に。
ロビイストが政府関係者に働きかけ、献金や天下りと引き換えに企業寄りの法改正で生涯を取り除いていく。
2013年2月28日、安倍首相は所信表明のなかでこう明言した。
「世界で一番企業が活躍しやすい国を目指します」と。
コーポラティズムの特徴は国民の主権が政治と癒着した企業群によって合法的に奪われる。
法改正のたびに国家本来の機能は解体され、国民の選択肢が奪われる。