本澤二郎の「日本の風景」(1432)

<300年かかる福島の現状復帰>
 ブログ掲示板で、日本を代表する正義の核科学者・京大の小出助教が「福島原発の収束に300年かかる」という発言を見つけて正直、驚いてしまった。「ストロンチウム90やセシウム137の半減期は30年」と教えられてきた。素人は「30年でほぼ元に戻る」と誤解してしまうのだが、なんと300年経たないと、元の福島には戻らない。無知の恐怖を改めて感じさせられた。




放射能汚染水は3・11からずっと続いてきた>
 福島原発大崩壊は、史上最悪のレベル7、それが3・11から「今もずっと続いている」というのである。日本の新聞もテレビも伝えない核の脅威は、全く収束などしていない。収束宣言をした野田佳彦という政治屋の正体を暴いて余りあろう。こんな人物が今も民主党にいる、国会議員であることに驚愕するばかりだ。
 枝野とか海江田も同罪だ。後者は民主党代表である。無能・無責任の政治屋民主党を代表している。日本の悲劇を象徴している。
<広島の数百発分>
 真実を語る正義の科学者は、最近の1つのタンクから「300トン漏れた」という東電福島の事例について「これは1リットル当たり8000万ベクレルの放射性物質が含まれていることだ。ストロンチウム90だろう。それが300トンというと、総量は24兆ベクレル。すなわち広島と長崎の原爆とそう変わらない量である」のだ。
 「これが2・5年も続いてきたということは、広島原爆の数百発分に相当する」というのである。「60年経っても4分の1、90年経っても8分の1、300年経たないと現状に戻らない」と断言した。
<4号機崩壊で日本消滅>
 万一、4号機の使用済み燃料棒の保管に失敗すれば、首都圏どころか日本崩壊である。最近でも、300キロ離れた長野県や山梨県の野菜などにも汚染被害報告が出ている。2020年東京五輪の会場にも汚染されていることが、市民の手で明らかにされている。
 政府と新聞テレビと議会が真相を伝えない日本なのだ。そこでの安倍内閣を、固定電話で世論調査に応じる茶の間の老人の6割近くが支持している、とNHKが公表した。真実を伝えないNHK売国奴ではないだろうか。
NHK売国奴か>
 NHKといえば、9・11直後の放送で「倒壊した貿易センタービルの死者にユダヤ人は一人もいなかった」と発言したという長谷川解説委員が、不可解な死を遂げていた、というブログ情報に接した。3・11をまともに報道した人気アナウンサーが、痴漢行為で逮捕される事件も発生している。
 新聞テレビが信じられない日本である。1%にコントロールされている米国主要メディアという現実は、日本においても同様なのだ。
 朝日新聞の変質に気付いて10年前から新聞を読まなくなった筆者の勘は、間違っていなかった。そもそも、健全なジャーナリズムが存在する日本であれば、国粋主義者が政権を担当することなど想像もできない。
<平成版の治安維持法に公明賛成>
 安倍晋三がいかに大ボラ吹きの人間であるか、ブエノスアイレス発言によって誰でもが理解できる。こんな人物に政治を任せる自民党公明党である。そうした選択をした日本国民である。
 軍国主義化に向けた平成の治安維持法といえる特定秘密保護法案に対して、公明党が了解したという。恐ろしい時代の到来であろうか。歴史は繰り返すしかないのであろうか。昨日は徳洲会事件で名前が挙がっている石原慎太郎が質問に立って、平和憲法を冒涜した。

安倍は、過去を直視するどころか、美化・正当化して平和憲法をぶち壊し、戦前の日本帝国の復活を、石原同様に夢見ている。先導する読売・産経・日経メディアである。新聞テレビが軍国主義化を煽り続ける日本である。
<止まらない法螺吹き首相>
 隣人の恐怖は推して知るべし、であろう。10月16日の衆院本会議でも法螺吹き晋三は「放射能汚染はコントロールされている」「0・3キロ圏内に遮断、健康被害はない」などと平然と嘘をつき続けた。予算委員会での徹底追及が野党に課されているが、あまり期待できない。新聞が真面目に伝えないからでもある。1%にコントロールされた新聞テレビと議会なのだ。
 批判追及しない新聞テレビに助けられている国粋主義者の政府である。たまりかねてか、事情通が福島の現状を伝える情報アドレスを送信してきた。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/5678317e285f7e1b97d2a1fce9998976
2013年10月17日5時30分記