紛争を避けることが当事国の利益になる

「“紛争を避けることが当事国の利益になる”、この単純な公理が緊張時に忘れられる:孫崎 享氏」  憲法・軍備・安全保障
https://twitter.com/#!/magosaki_ukeru


朝鮮半島


29日星条旗新聞「サーマン在韓米軍司令官は議会に対して、朝鮮半島情勢を”危険な不確実な時代”、”予期せぬ出来事が起こり、相手の動きを誤って予測する危険性を孕んでいる””北朝鮮の不安定さが最大の危険要因。大量破壊兵器の使用にまでエスカレートする危険性すら存在”と報告。」


情勢が緊迫すればするほど、当事国双方に煽る勢力が勢いを増す。


紛争回避が実は互いに利益になると言う戦略感が必要。


私の『日本人のための戦略的思考入門』:シェリングは2005年、「ゲームの理論的分析を通じて紛争と協調への理解を深めた」功績でノーベル経済学賞を受賞した。

「紛争をごく自然なものととらえ、紛争当事者が“勝利を追求しあうことをイメージするからと言って、戦略の理論は当事者の利益が常に対立しているとみなすわけではない。


紛争当事者の利益には共通性も存在するからである。


実際、この分野(戦略)の学問的豊かさは、対立と相互依存が国際関係において依存しているという事実から生み出される。


当事者双方の利益が完全に対立し合う純粋な紛争など滅多にあるものでない。


戦争でさえ、完全な根絶を目的とする以外、純粋な紛争はない。


”勝利“という概念は、敵対する者との関係ではなく、自分自身がもつ価値体系との関係で意味を持つ。


このような”勝利“は、交渉や相互譲歩、さらにはお互いに不利益となる行動を回避することによって実現出来る。


相互に被害を被る戦争を回避する可能性、被害の程度を最小化する形で戦争を遂行する可能性、そして戦争するのでなく、戦争をするという脅しによって相手の行動をコントロールする可能性、こうしたものがわずかでも存在するならば、紛争の要素とともに相互譲歩の可能性が重要で劇的な役割を演じることになる」。


“紛争を避けることが当事国の利益になる”、この単純な公理が緊張時に忘れられ、エスカレートする。


朝鮮半島その危険内蔵脱


イラン;イスラエルの攻撃ありやが論点。


この中イスラエルのハーレツ紙は28日


「イランの核施設分散。米・イスラエル共施設の配置を正確に掌握出来ず、攻撃しても6ヶ月で設備の復旧可能。従ってイスラエルの攻撃は実質的に失敗する」とする米国議会報告を報道。