森ゆうこ「検察の罠 小沢一郎抹殺計画の真相」

森ゆうこ「検察の罠 小沢一郎抹殺計画の真相」の感想」  検察・司法・検察審査会
森ゆうこ「検察の罠 小沢一郎抹殺計画の真相」の感想 投稿者 森林浴 日時 2012 年 5 月 27 日 から転載します。


検察審査会の疑惑について知りたかったので読んだが、前々からの疑問が氷解した感じである。


・2回目の起訴議決をした検察審査会の開催日が特定された。
 計九回の審査会が開かれ、1回目が7月23日、8回目が9月14日(起訴議決)、9回目が10月4日(議決書作成、署名、掲示
・各審査会に参加した審査員(コードナンバー別による)の出席簿ができた。


 以上から次のことがわかった。


 9月14日の起訴議決は、急遽行われたため、議決書が用意されていなかった(通常、議決書はあらかじめ用意されている)。議決書に審査員が署名するため、もう一度開催する必要があり、それが10月4日であった。ここで、問題が起こった。というのは、起訴議決をした前回(9月14日)出席した審査員全員が署名する必要があったが、そうするために不正が行われた。


 審査員は11名で、そろわないと、出席している補充員の中からくじ引きで臨時審査員を選出する。
 10月4日は審査員9名、補充員9名が出席したので、2人を選べばよいが、3人の臨時審査員が選ばれ、しかも、その3人は9月14日に選出されたのと同じ3人であった。検察審査会法25条では、補充員から臨時審査員を選出するのは、審査員が欠席した場合だけであるから、2人の欠席に対し3人の臨時審査員の選出は違法な手続である。しかも、前回選出と同じ3人が選ばれる確率は低いのに、そうなったことは不正な操作の疑いが強い(六千万円いかさまソフト)。


議決書の用意がなかったのに無理な議決を9月14日にした理由は、いうまでもなく、その日の民主党代表選にあわせたからである。


本には書いていなかったが、10月4日の審査会の審査員は、合計12名になったが、1人多く、これもまた違法である。議決書には、その日の審査員1人(前回途中で帰った人)は署名していないはずである。


違法な手続により議決書が作成され、その無効な議決書に基づいて小沢氏は強制起訴されたのだから、その起訴自体が無効である。


それからもう一点。
検察審査会法上、審査会は起訴議決前に捜査を担当した検察官をよんで説明を受けなければならない。今回の議決前にも、東京地検特捜部の斎藤隆博特捜副部長による説明があったとされていたが、どうもそれは、起訴議決の後の審査会のない9月28日であったらしい。9月14日以前に行われていないとすれば、これもまた違法である。こんなことをしたのも、9月14日の民主党代表選にあわせて急いで議決をしたからである。


その斎藤特捜副部長が検察審査会へ出張した事実を確認するために、法務省刑事局をよんだが、「本当は斎藤さん、行っていないんじゃないの? 後でアリバイ作りのために行ったってことはない?」と聞いたとき、刑事課長は顔面蒼白になり、ブルブル震えていた、とある。図星であったのであろう。


以下感想である。


状況証拠の積み重ねから推論しているが、概ね事実であろう。


小沢氏を強制起訴した検察審査会は、明らかに、民主党代表選にあわせて開催されており、そのため無理なことをして違法な議決を行っている。これを主導したのは、東京第五検察審査会の事務局であるが、事務局単独でそんなことをするはずはなく、それを指示した機関があるはずで、それは、検察審査会を管理する最高裁事務総局である。そして、最高裁に対しそんな工作ができるのは、特定の者しかいないであろう。これに、法務省、検察が協力している。こういった図式がみえてくる。


それにしても仙谷はどうして最高裁に対しそんな影響力を持てたのだろうと疑問が生じるが、以前、この阿修羅でも話題になった最高裁の裁判官が退職後に起こした司法絡みの違法な行為をもみ消すのに協力したためか。そうだとすると、これは、検察が裏金疑惑で小泉などの清和会に弱みを握られたことと同じ図式である。司法(最高裁)が特定の政治家に操られていることになるが、これは、あってはならないことである。事実を明らかにすべきである。とりあえず、国会の法務委員会秘密会による検察審査会疑惑の解明に期待する。  


コメント
01. どぶさいら 2012年5月27日 02:47:56 : loFw68yS.9s8U : OtOrBZZpzk


>違法な手続により議決書が作成され、その無効な議決書に基づいて小沢氏は強制起訴されたのだから、その起訴自体が無効である。


そう思います。


このことを、言い続ける必要がある。


前々回の菅対小澤の民主党代表選の疑惑も同様。


いつまでも、言い続けるしかない。


このバカげた状態が続く限り。


02. 2012年5月27日 03:43:46 : ozUgpCn7Qk


>それにしても仙谷はどうして最高裁に対しそんな影響力を持てたのだろうと
 疑問が生じるが、・・・


私も、以前よりそういう疑問を持っていました。


その疑問を解決してくれる1冊の著書があります。
古村治彦氏の「アメリカ政治の秘密」という著書です。
私は、この古村氏と森ゆうこ氏の著書2冊を読んで
その疑問が解決しました。


古村氏の著書から一部抜粋した文章を引用します。
「第6章 日本管理の前線司令官 ジェラルド・カーティス
のP201の一部です。


(ここから引用開始)


これまでも、ジェラルド・カーティスについては、ジャパン・
ハンドラーズ・日本管理班のベテランということで、その動き
が注目されてきた。私は、今回、カーティスの日本政界に張り
巡らされた人脈の一部を明らかにした。カーティスの人脈は、
地下茎のようになっており、その全貌を明らかにすることは
困難だ。しかし、たまに地上に出ている部分を捕まえることは
できる。カーティスは、1970年代から野党にも人脈を作っ
ており、安東仁兵衛という人物を中心にして、江田三郎
江田五月仙谷由人菅直人に連なる人脈が形成されていた。
それが菅政権にまでつながった。また、中曾根家とは世代を
超えての関係を保っている。カーティスの仕事は凄まじいと
私は思った。


(引用ここまで)


古村氏の著書を読んで、なぜ、江田五月仙谷由人なのか、
なぜ菅政権になってしまったのかよく解った。


小沢一郎氏が長い間、何と戦っているのかも解る。


江田、仙谷、前原、菅・・・アメリカに洗脳された者たちだ。
さらに日本の官僚の一部もアメリカへの留学(ハーバードや
コロンビア大学など)により洗脳されて日本に帰ってくる。


私は、アメリカの世界戦略、覇権をすべて否定しようとは
思わない。
しかし、真の日本の独立や正義がアメリカの国益のために
歪められることだけは続いてはならないと強く思う。


日本を憂う多くの日本人は、これらのことを自覚し、日本
を自ら護らねばならぬ。


私は、強くそう思う。


03. どぶさいら 2012年5月27日 04:09:58 : loFw68yS.9s8U : OtOrBZZpzk

東仁兵衛、江田三郎、か。


つくづく、罪深いな。


左翼って、やつぁ゜


こいつらは似非左翼、といいたいしともいるでしょうが、
それが、左翼だったのだ。


でも、右か左かといえば、いつまでも左だけど。


04. 2012年5月27日 04:42:51 : sV8HpAIEvw
菅内閣の時まるで自分の家のように官邸に入っていく
ジェラルド・カーティスを見てアレッと思った事があった。


小沢事件判決の日、ジェラルド・カーティスが五時に記者会見をするという報道が流れた時
これにもアレッと思った。


ジェラルド・カーティス、おのれは何様か。


05. 2012年5月27日 05:44:26 : ozUgpCn7Qk


アメリカという国は、外国に介入する。
そう言う国だ。


日本は第二次世界大戦で敗戦国になった。
アメリカを中心とした連合国に無条件降伏した。
原子爆弾を投下した恐ろしい国である。
戦後、アメリカは日本をアメリカの国益に資する
ように管理するようになる。


そのための人材をハンドラーズという。
日本を管理する人材は、ジャパン・ハンドラーズ
である。
古村氏によれば、日本管理路線が本格化したのは、
ケネディ大統領時代のライシャワー駐日大使時代
からだという。
それから半世紀が経過した。
その間、ジャパン・ハンドラーズは、日本の政界
に幅広い人脈を作り上げた。
それは、自民党以外の野党にも広がり、現在の
民主党にも繋がっている。


小沢氏が政権交代を国民から託された民主党
こうして国民の意とは離れたものになってしまっている。
菅、野田という政権が続いていることが何よりの証左だ。


06. 2012年5月27日 06:21:08 : p0gtJESSoo
ひとつのウソを隠すために
ウソの上塗りをした結果がこれか。


そしてそのウソを利用した奴がいた。


森議員の本をマスゴミがどこまで取り上げれるのか・・・


週刊ポスト週刊朝日サンデー毎日日刊ゲンダイ東京新聞中日新聞琉球新報北海道新聞文化放送、TBSラジオ。


お願いしますよ。


07. 2012年5月27日 06:57:17 : n5MTPAUaxk
>>03
よう言うわw
日本でリベラル派に主導権が渡った事などない
岸や中曽根が常に牛耳ってきた


今の仙谷一派の暗躍はプランBにすぎない


08. 2012年5月27日 07:46:45 : ozUgpCn7Qk


もう一つの疑問。


それは、前原誠司古川元久凌雲会に所属
していることだ。
両人ともカーティスが早い段階から目をかけて
きたと言われている。


推認すると、仙谷はカーティスの代理人として、
前原と古川の後見をカーティスから任されている
ということではないかと思われる。
これは、古村氏も著書の中で述べられておられる。


ご存じのとおり、1990年代の社会党の若手議員や
社民連江田五月菅直人シリウスという議員集団
を形成した。
この中に仙谷由人がいたのだ。
こうした日本の左派グループの動きは当然アメリカの
動きに連動したと言われている。


指導したのはカーティスだろう。
若いころの江田、菅、仙谷たちを育てたのである。
現在の民主党の中堅・若手議員を指導しているのも
カーティスだ。


小沢氏が危惧するのも無理はない。
日本の若手政治家を育てることにひどく執着する理由
がここにある。


ジャパン・ハンドラーズとどう向き合っていくのか・・・


それは、国民の声を高らかにぶち上げることしかなかろう。
森ゆうこ氏のこの著書もそのひとつだ。