本澤二郎の「日本の風景」(1277)

放射能汚染雪に触るな>
 3・11を経験しながらも、放射能に全く無知な自分にあきれるばかりだ。専門家が、さる1月14日首都圏に降った大雪の放射能汚染を伝えてきた。「内部被曝を考える市民研究会」が公表した資料である。「14日の線量が急激に上昇した」という衝撃的データだ。新聞テレビは伝えなかったろう。原因は「空気中に漂っている放射能汚染物質が、雪に付着して落下したため」である。子供にはかわいそうだが、雪遊びを奨励してはなるまい。このことを教師も認識しておくべきだろう。


<花粉にも付着する>
 既に花粉症の季節に入った。今年も杉の花粉が多いようだ。埴生の宿の数本の杉もそんな印象を与えている。
 問題は、空中に舞う塵に付着している放射性物質が花粉と結合することも考えられる、と専門家は指摘する。理屈であろう。目に見えない・臭いもしないからといって、油断していると、外部被曝だけでなく、内部被曝にもなるというのだ。
 「雨の日も要注意」というのも、同じ理由からだ。恐らく列島に限らないだろう。大気中に浮遊物として飛んでいる放射能測定を、政府は進んで公開すべきだろう。「ない」とは言わせない。
放射能たばこ>
 「タバコが肺がんの原因」という解説は、昔から聞いている。それでも、止められない人間は多い。自ら寿命を縮めている。ストレスがたまる社会にも原因がある。
 いま専門家は、葉タバコにセシウムが付着している、と警鐘を鳴らしている。葉タバコ農家には申し訳ないが、どうやら本当らしい。生産農家は東電に損害賠償を求めるべきだろう。
 酪農家は、しかと対応しているのだろうか。いま飲んでいるコーヒーにミルクを入れているのだが、この牛乳は北海道産の標示になっている。産地偽装?など思いもよらない、と安心している。そうだとすると、東北の牛乳はどこで売られているのか?まさか全て乳製品に化けていないだろうか?
<風邪の原因>
 「酵素・植物性乳酸菌を種類多く接種しろ」と専門家は指摘する。それは「腸内環境をよくする。すなわち汚染物質の排除を促すため」なのである。「風邪・インフルエンザ対策にもなる」という。
 風邪の原因はわからない、と理解していた筆者だが、専門家は「腸の悪化で、風邪ウイルスが発生、それが増殖して発症する。もともとは体内の常在菌である」というのだ。対して「インフルは感染ウイルス菌。季節ごとに流行する」ものだ。
 効果的対策は「自身の免疫力を落とさないことが一番」なのである。専門家は、筆者が愛用している強ミノは「免疫力を高める」ために効果がある、と断じた。免疫力を高める人間は、風邪や放射能からも、それなりに抵抗力をつけられるのだ。理屈だろう。
原発は時代遅れ・閉鎖される米原発>
 事情通がいいニュースを届けてきた。1月30日付の米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事のことである。
 それによると、米国連邦政府の試算で「原発コストはべら棒に高い」ことが判明した、というのである。日本政府・原子力ムラ・財閥の言い分と逆である。原子力ムラの宣伝に必死となってきた日本の新聞テレビ報道を、真っ向から否定する内容である。
 1メガワット当たりで天然ガスが約1万5000ドル、石炭3万ドル、原発9万ドルである。閉鎖される原発も出てきたという。
 このことを報道した新聞テレビはあったろうか。ないだろう。それが今の日本の姿なのである。同紙は、9万ドルのほかにテロの警備費用が、さらに核のゴミの処理に莫大な費用を必要とする、とも書いている。まだアメリカの方が、言論の自由は確立している。
<勝英二郎の活躍>
 結果的に原発維持と消費増税に貢献した勝英二郎について、今も活躍を伝えるネット情報を、霞が関の内情に詳しい専門家がメール送信してきた。
 「ドジョウを手のひらで踊らせ、自公を談合させた勝は、史上最強の罪務次官」とこき下ろすブログには、彼は退官すると「都心に1億2000万円のマンションを購入した」という。むろん、筆者には確かめる能力もないのが残念だ。退職金では届かない金額だろう。「横浜の銀行が融資。そしてすぐさま1億円を返済した」とも伝えている。事実なら庶民には考えられないことだ。具体的すぎているものだから、ガセネタとも思えない。
 彼の天下り先のIIJとは、インターネット・イニシャティブ・ジャパンとう会社である。そこの特別顧問。現在の予算に「各省庁にまたがるイントラネットの整備」として1000億円が計上された、というのだ。
 この血税は、主にNTTグループとIIJ向けだと専門家は決めつけている。
 自公政権になると、官僚の天下り事件が姿を消してしまっている。新聞テレビも報じない日本だ。
2013年2月12日8時30分記