革命家?松田龍作カニコウセン「蟹工船」

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル


それぞれの立場は違えども、その幼稚さと硬直なわりに脆いところがそっくりで、期せずして東アジアの崩壊を予感させるべく出現した二人の大ばか者はますます似てきたと言わざるを得ない。

そしてその弱い犬ほどよく吠える金正恩安倍晋三との二人の最大の共通点はそれに唯々諾々と従っているそれぞれの国民の卑屈さであるといえよう。この戯画は裸の王様に卑屈に寄り添う取り巻きのおべっか顔を思わせる。権力に寄り添う欲の塊の大人どもにだれか現実を直言する少年は童話の中にしかいないのだろうか。

両国民は明らかに弾圧され理不尽な収奪に遭遇しているにもかかわらず、金正恩は軍の誇示で安倍晋三は詐欺経済でそれぞれの自国民を熱狂させている。これはまともじゃない。かけひきの「つもり」で核のおままごとをしている金正恩も不気味だが、完全にアメリカに従属してさえいれば強気に出ても大丈夫だろう思い込んでいる安倍晋三のオツムの弱さに畏怖すら感じてしまう。またその兄貴分然としているドアホ(与太郎じゃくて麻生太郎)が横にいるから余計不安である。

また三代世襲という前近代的な国家体制を維持する両国の長という意味でもその馬鹿馬鹿しさにはほとほと嫌気がさす。たぶん彼らには国民が支持しているからという自分勝手な驕りが顕著で、特に日本の場合、国会答弁でむきになってしゃべるお坊ちゃま晋三の虚勢に将来への畏怖すら感じてしまう。北朝鮮素手で石を割って高揚感を演出しているように、通貨を際限なく印刷して禿鷹に口実を与え株価を釣り上げているだけなのに、おなじく高揚している日本人が果たして北朝鮮兵を笑えるのだろうか。

安倍が「張り合ってどうする」という自虐ネタを言う相手はイケメン・シンジロウじゃなくて金正恩のほうだとおもうが、どんなもんだろう。


また彼らが最も許せないのは金一族や岸、安倍一族以外の自国民を生身の人間だと思っていないところである。今日も北で子供たちが飢えているように、今日も棄民(福島県民?)たちが放射能を浴びつづけているのを放置しているところである。まさにそっくりであり、絶対許せない。彼らのDNAに国民の命などまったく「想定外」なんだろう。つまらん金王朝長州閥のことしか頭になくその存続のためなら何をしても構わないのだろう。

さらに、なにをされても立ち上がれない卑屈な国民がこれらの稀代の暴君を支えているのだ。自ら意を決して団結さえすれば容易に倒せるのに、だれも声を上げない。奴隷慣れ苦痛なれしているとしか思えない。運が悪いとか社会がわるいとか嘆いてもしかたないのだ。ちゃんと己が力で打倒するしかありえない。それができないのなら文句を言う資格はない!!



(写真;蟹工船制作委員会)

今日たまたま2009年ぐらいに若いセンスで創られた映画のDVDを見たが単純明快で面白かった。若いときなんて暗い話だろうと思っていた小林多喜二蟹工船」がかなり若者向けにアレンジされていたが松田龍平がオヤジ以上の存在感でなかなか魅力的であった。