弱い犬ほど吠えたがる、、、アメリカの警戒心

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル


今更ながら20世紀は戦争の時代であった。じっさいにアメリカとの勝ち目のない戦争をして、止める時期を逸して大日本帝国は連合国に敗退したのである。この連合国とはもちろん中国やアメリカであったことはいうまでもない。

誰かが止めていればとか、あの時止めていればという過去の条件節はどうも近代日本にはなくなったらしい。これは賭け事にも言えることだし、兜町での金言(もうはまだなり、まだはもうなり)はまことに神髄をついている。しかし何度これを繰り返してもあの悲惨さを体験した世代が変われば、もう歯止めが効かなくなるのが世の常。それを諌めているのが憲法であり故に時の権力の一時の勢いで容易に変えられない硬性憲法であるのは当然であろう。

それを変えやすい憲法にしようとする発想はいかにも安倍晋三の脳の中身の「空っぽさ」「軽薄」を物語っている。かばかりかその「空っぽさ」は実際に戦争を体験していないばかりかおそらく殴り合いのケンカもこともない人間特有の「痛み」に対する決定的な想像力不足に起因しているものと思われる。このことは乳母日傘で育った「おぼちゃま」特有の気質でありこういう人物を一国のリーダーとしている国民は不幸であろう。その典型が朝鮮半島の南北にも存在しており、国民の塗炭の苦しみ(生活苦)を実感するのは経験がないのだから難しいと思われる。

もちろん体験が無くても朴クネのように知性でカバーできなくもないのだが、どうも北の若造(ワカゾー)と日本の下痢三(ゲリゾー)には他はあってもその「知性」が全く欠如しているらしいから、まさにお手挙げである。お手上げと言えば北も日本も万歳三唱がよほど好きらしい。かの国では胸に輝くブリキの勲章が、我が国ではバーチャルな株価操作で熱狂の演出されるのだから知性の欠如は別に世襲権力に限ったことではないらしい。やはりそれを支える国民が大馬鹿か、、、もしくは己のことしか考えない狡猾さを有しているのか、そのどちらかであろう。

改めて言うけれど、関東の空の制空権はアメリカにその大半があり、民間の飛行機は米軍空域を縫うようにギリギリの運行をしていることから分かるようにアメリカ軍は日本の反乱を抑えているのであって、なにも日本を守っているわけではない。百歩譲って結果的に日本の国土を守っているとしても、それはアメリカの統治下にある日本をアメリカの国益の為に守っているのである。だから正確に申せば日本の抑止力ではなく、支配を前提とした日本を含めたアメリカという国家自身の抑止力というべきである。

だから対米従属しかとりえのない政権の長が敗戦国として日本の蛮行を反省した村山談話河野談話を否定する「ような」発言に戦勝国である連合国、中国のみならずアメリカが神経を尖らすのは当然である。つまり連合国は大日本帝国の悪夢を彷彿とさせるのなら、米中関係の現在的対立構造など一瞬で吹っ飛び、再び米中が協力して大日本帝国の幻影と戦おうとするのはあたりまえの成り行きであろう。

あきらかにゲリゾーくんの勘違いは、ペンタゴンが資金不足だから日本もすこしは(財政的に)手伝えと言っているだけなのに、ホントに旧帝国陸海軍を復活させるかのような誤解を招く「強気発言」が原発のおかげでプルトニウムを大量に保有する日本脅威論としてまたぞろアメリカの議会やマスコミを沸騰させてしまっていることにある。

北朝鮮のひょろひょろ球と口先だけの「無慈悲な攻撃」を恐れてはいないけれど、日本の核武装ほど警戒すべきことはない、、、、というのがアメリカの本音である。だから極東アジアの安全保障環境を自国の出先機関(日本)ではなく中国に任せたいと思いつつあるのがなぜゲリゾーくんには想像できないのだろう。憲法改正靖国問題歴史修正と立て続けに放った「右傾化発言」は、米中韓の結びつきを強めることはあっても我が国の国益にはならないと強く認識すべきである。

それとも大日本帝国を復活させてアメリカと中国と戦争する度胸がほんとにあるのならそれは致し方ないけれどどうも、弱く小さな犬が飼い主の歓心を得ようとキャンキャン吠えてかえって飼い主を困らせている構図にみえて仕方がない。おなかが冷えないように早く帰っておとなしくしてたほうが飼い主の覚えめでたいのが孫には分からないのだろうか。じいちゃんを見習え。敗戦国のA級戦犯がいかにして宗主国の援助を掴んで総理に上り詰めたか、、、少し勉強すればわかるだろうに。

なに太郎ちゃんとおなじく日本語が読めない?そりゃミゾウユウの宰相で困ったもんだけど、国民が支持しているのだから仕方がないか。

この国民にしてこの総理、みんなで渡れば怖くないってか。やはり日本国に未来はないようだなー。