基地外(禁止用語)?いいえ彼らは売国奴です。

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル


巨人がV9への階段を上っている最中で、大鵬も勝ち続け、弁当の卵焼きがめっぽう旨かったころから昭和の終わりごろまで間、空を飛び回っていた鶴丸以外の日本の「この飛行機」に乗るのが大好きだった。JALに対抗してダビンチのヘリコプターという洒落たイメージの尾翼が当時の僕には魅力的だったのだろう。(正直にいえば今のようなキャビンアテンダントという無粋な名前でなく当時のスッチーが目的?)(お前はタナカヤスオか!)



そんなことはともかく当時の日本は経済成長をしており、ジャパンアズナンバーワンを謳歌していた。戦争で飢餓状態だった日本人は成長するしかほかになかった。とうぜん成長するためには何でもいいから必死であったのだ。

泳げない子に一番早く泳ぎを教えるには水の中に入れるしかない。溺れないように必死で泳ぐか、さもなければ溺死するしかないからだ。同様に日本は第二次大戦の敗戦と飢餓こそが経済成長の最大の原動力だったのである。その余熱が昭和の最後まで続いたのである。(そしてバブルが崩壊したのだが、、、)

しかしこれからは出生率は下がり老齢化を迎える老大国になるのだから、再び経済が成長する夢を抱かせても無理なのである。残念ながら現実の老いは確実なのだから競争したり成長しようと思っても出来ないのである。だからといって悲観的になることはなく相応の成熟安定した持続可能な社会を構築していくしかないのである。

自然界の深い愛情に包まれながらもその恐ろしさに畏敬の念を抱き、雨露を凌ぐ屋根の下、野菜中心の簡素だがバランスのとれた食事をし、己の身体の健康を保ち、日々爽快に暮らす。それを豊かさと言わずして何と言おう。無理な競争、無理な成長は貧しさしか生まないとないと思われるのである。そのいい例が原発だった。

だから、、、、自然の摂理に逆らってはいけないのだ。


いまさら「産業成長力会議」なんか立ち上げて何の意味があろうか。経済成長を目指してインフレーションを人為的に起そうとしても所詮実現は出来ないのだ。すべて意味がないのである。意味がなくてもさも高度成長の夢を語り、物価が上がるからほおっておけばお札の価値が下がりますよと騙して金融商品を買わせて、一体どうしようというのだろうか。その一方で経済成長を諦め税収も増えない、したがって国債が危なくなるから消費税を上げる?財政危機だから福祉予算を削る?誰も実態を見ていないのにマスコミが宣伝しているだけのことを鵜呑みにしてどうするというのか。

今現在デフレは続いており、賭け事(株などの金融商品)に手を出さず貯蓄していれば今後もモノの値段は下がっていく筈だ。供給過剰でモノが余っているのに設備投資をせよと促しても反応できるわけがないのである。

無理に成長してるように見せかけて余計死期を速めるより、成長しなくてもいいからなるべく長く持続可能な社会をつくるのが本来の筋だろう。カンフル注射を続けて行けば自然治癒能力までなくなり死を早めることは医学的にも言われているのだ。

誰が考えてもおかしなことを、「成長戦略」だとかいっているけれど、もし言うなら「成長しない戦略」を考えることがより重要であろうと思う。人を陥れてまでより豊かになろうと必死であった昭和はすでに遠く、今は助け合いながら豊かさを持続させていくことを議論していく時代である。

こうした政府の時代への逆行をさして「日本を取り戻す」という自民党の合言葉が出来たのだというしかなかろう。すなおに見れば自民党基地外(禁止用語)である。

しかし事実は、そうではない。馬鹿ではあるが基地外ではない。

ならばなんなのか。


それは、、、彼らが売国奴であるからなのだ!
多弁を弄せずとも、この間の外人投資家へ貢がれた富の大きさがそれを物語っている。