ドンドンパンパン、ドンパンパン、どちらもけがねぇでいかったな〜

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル

日本版NSC特定秘密保護法解釈改憲をなぜ急ぐかについて大方(マスコミを含め)の論調は、日米の共通機密情報が漏れると困るからという理由を挙げている。その上でマスコミは報道の自由を守れとか野党は戦争の出来る国にしてはならないと割と当たり前のことを言い反対している。これはワザと本質をなずして論じているようにしか「僕には」見えない。

法案が1950年代の古色騒然とした「スパイ防止法」や戦前の「治安維持法」を彷彿とさせるなどという既成の「左翼」はただのボケか、巧妙にポイントをずらしているとしか思えない。

保守自民のフリーハンド状態だから確かに右傾化を急いでいるいえばもっともらしいが、ではNSCや国家機密法を「なぜ」
急ぐのかという答えにはなっていない。

日米間における軍事情報の機密性を護るため?バカいちゃいけない。もしそれが重要だとしたら日本なんかに教える訳ねぇだろう。では軍事情報以上にアメリカの安全保障上の懸念とはなんだろう。東西冷戦は終結したし、テロの恐怖にすり替えた人権弾圧では中国と協力しそうだし、経済的にも対立するより囲い込んだ方が得だと言う流れになっているのが現状であろう。

では、それなのに日本を急がせてまで存在するアメリカの脅威とは、、、、。


言うまでもなくフクシマである。


日本ではマスコミを「完全にコントロール」しているから、情報はないが、その脅威がアメリカ本土ににまで届くかもしれないと考えているのは、イスラムのテロでも北朝鮮の核ミサイルでもない。ほかならぬ「フクシマ」の放射能なのである。

自ら実験した広島長崎への原爆投下ですら、その被害の拡大に内心ビビっていた。のにその何百倍のエネルギーを持った核貯蔵庫=原発を作らせたまではいいが、その一つが暴発しその累が太平洋を隔てたアメリカ本土にまで及びそうだとなればこれ以上の「安全保障」上の脅威はなかろう。

いまさら言うまでもないが東電の泥縄式ではらちが明かないし、日本国政府の「口とカネ」だけの関与でどうなるモノでもない。かといって廃炉まで約半世紀延々と綱渡りを眺めているほどヤンキーには我慢する能力はない。日本的諦観で凍土計画とか中間貯蔵施設とかいう漫画チックな夢想もしたくない。

ここは一番絶対的機密=事故状況の真相が守られることを条件に「宗主国」が乗りだし自己防衛するしかないだろう。アメリカの自己防衛とは他者を殺ることがワイアットアープ以来の不分立だから、フクシマには犠牲になってもらうしかない。かってのヒロシマナガサキのように。

特定秘密保護法をわざわざ作る必要などない。これは公務員法や自衛隊法その他で十分であることを少なくとも官僚は熟知しているはずである。しかしいかに理不尽でもアメリカのたっての要求とあれば、対米従属こそが自分の既得権維持の根幹と自認している彼らは法案成立を馬鹿(安倍)を使って急がせるしかないだろう。

福島の現状こそが機密の肝であり、これに反対する市民を排除するため「でしか」ない法律を、マスコミや野党が焦点をずらして反対してる猿芝居は見え見えなんですけど、、、。

もっともなんでもOKというフリーハンドを馬鹿に与えた選挙民が一番罪が重いのだけれど。民主主義がみのってホントに良かったアメリカさん。