新藤 義孝という伏兵あり。ますます燃え上がる靖国問題。

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル

新年早々わざわざ靖国神社を日本国の総務大臣が参拝したことの意味は大きい。すでに昨年暮れの安倍総理靖国参拝が中国韓国だけだろうという「予想」をはるかに超えて世界中から批判の的になっていることを充分承知の上での行為であるから、これは個人の宗教だとかなんだとかいう理屈を超越した世界秩序への安倍内閣からの挑戦状である。そればかりか電波を管理総括する「総務省」のトップからテレビなどの向けたメッセージでもあるのだ。

1014年はこの方針で行くというメディア向けのパフォーマンス。さぞ、これ一発でテレビ各局は震え上がっていることだろう。


それはともかく、

新藤 義孝という男はあの渡辺健ではなく硫黄島指揮官・栗林中将(のち大将)の孫であることはいうまでもない。

安倍晋三も新藤 義孝もその意味や状況は大きく違うがいずれも「祖父の無念を晴らす」という限りにおいて同根であろう。

圧倒的な物量の前で「玉砕」しかなっかった稀代の指揮官の無念、国を売ることを取引材料にして生き延びた「保守亜流」岸信介の卑屈な魂の歪み、死を持って不服従を貫き多くの部下を死なせた栗林、反発しながらも服従する
ことで国民を(結果的に)豊かにした(であろう)岸の奥深い心の疵、いずれもその事情を知る孫にとって祖父の無念は他人には計り知れないものがあろう。それは分からんでもない。

だがしかし、

そうした血縁の「私怨」だけで国家の内閣が運営されていいはずがない。

故に彼らはもはや政治家とは言えない。いや政治家としてだけでなく人間として間違っている。

いかなる理屈をこねようとも全世界を敵に回して国家が成立するとでも思っているのだろうか?それとも北朝鮮と新枢軸になって世界と戦うとでもいうのだろうか。

確信犯としての、新藤 義孝の真意を計り兼ねる。

2014年は日本が「強盛大国」への第一歩となる?