外国語ができるって?へ〜見上げたもんだカラスのションベン

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル


日本人は絶対に金髪碧眼にはならない。しかし小さい時から金髪碧眼を「美」として刷り込まれてきた低レベルの日本人は、何とか欧米化しようとしてマクドナルドを食べコカコーラを飲んで英語のお勉強をしてきたけれども、金髪にも碧眼にもなれず、足もそれほど長くなれないばかりか、さまざまな新しい成人病をふやし、アジア人のなかでも最も外国語ができない民族になってしまった。

にもかかわらず外国語のひとつでしかない英語(米語)の語学学校が街に氾濫し、日本語もおぼつかない就学以前の幼児に英語らしきものを教えているのが流行しているらしい。

第一、親がまったくしゃべれないのにかぎってわが子に外国語を押しつけているのはとても滑稽としか言いようがない。また社長が下手くそなカタカナ英語しかしゃべれない会社に限って社員に社内で英語で会話しろと強制している。結果その日本の会社の会議室ではおやじたちが学校のESSにみたいになっていて、はたで聞いていると笑わずにはいられないことになっているようだ。

これらの行為は集団的マスターベーションにすぎないが、どうせ自慰行為ならなにも仲間内だけで通じ合う暗号のような世界に全く通じない「英語もどき」であそんでもおもしろくないだろうと思う。まして他者を説得し納得させ打ち負かすような内容を不慣れな言語で行えというのは、薙刀の師範にサッカーの試合をしろといっているようなものである。これをもってインターナショナルになったとかグローバルに対応していると勘違いしている日本人は白痴としかいいようがない。

ちなみに日本語は母音優位の言語である。そのため日本人の脳は、言語処理能力が他の言語を母国語とする人と違って、左脳(言語脳)で処理される。だからこそ桜を愛で紅葉を愛したおやかな日本独自の自然と心通わせる日本固有の情緒が養われ、日本的文化がそだってきたのである。その立派な文化がありながら毛唐の猿真似をしてなにになろう。

基本的にアルファベットとその発音と形態が違うのは「音」ちがうからであり聞いているものが違うのであって、それは風景・景色が違うからである。だから毛唐に和歌が読めないように我々には外国語の発音ができないのである。自然環境(音、景色)が違うから言語が違って当然である。

 あるひとは「西洋文化は人間中心主義、白人中心主義で他者を押しつぶし殺してきた、言ってみれば、野蛮な文明です。それが目標とするのが今明らかになってきた強欲主義・悪魔の世界です。そんなものは生きるに値しないものではないでしょうか。英語中心主義は、他の生き物を下位に位置づけ、他民族を畜生とさげすむ醜い文明を世界に押し付けるための道具ではないでしょうか。すべての生き物に優しい日本的情緒こそが、世界に誇るものだと思います。その意味ですべての生き物に優しい日本の文化、日本語による日本的情緒、日本文化を守ることこそが、一番大切だと考えます。英語が苦手なわれわれ日本人が世界と意思疎通を高めるためには、
英語が必要ならば、翻訳機械を充実させることで解決するべきだと思います」と述べている。まさに正論である。

にもかかわらず全く英語が喋れない(官僚が書いたものを読んでいるだけ)我が国の宰相は日本の公務員や企業に採用するためにTOEFLのスコアを利用したいといっている。まさにここまで英語コンプレックスがつよいと笑ってしまう。例に出した莫迦な親や社長と同じである。だから一知半解なTPPを有り難く押しいただいて喜んでいるのであろう。

参考までにTPPの話をすると、、、韓国の情報にくわしいある筋の彼はこう言っている 「FTAの交渉にあたっていた韓国外交通商部の担当者が内容を理解しきれずに協定を結んでしまった可能性が否めません。韓米FTAは序文と24章から構成されていますが、韓国語の翻訳版からは296カ所の誤訳が確認された。英語の原文はA4サイズで700ページ。2ページに1つの割合で間違えていることになります。私も韓米FTAの英語の原文にあたりましたが、米国独特の法律用語が多用され、二重三重の言い回しが使われていた。何回も目を通してようやく『米国の国内法が優先する』と書かれていることが理解できました。何人かの学者に確認しても同じような反応です。つまり、英語が堪能なだけじゃ理解できない内容なんです。よほど自由貿易協定に精通していて、高度な法律知識がないと無理なんです」ちなみに韓国の官僚の方が英語力は日本人よりはるかに優れている。


なんどでもいう。土台、花鳥風月の「音」の感じ方が違うから言語空間そのものが違うのだ。こちらにはこちらの文脈があるのだから対等であれば日本語で条約の原文をつくるべきだと思う。アメリカは英語でいいだろう。それをお互いそれぞれ第三国語に翻訳し(国際的にはずっとフランス語が使われてきたが、、、)それを突き合わせて齟齬のないようにするべきである。

出来もしない英語を訳してああでもないこうでもないと言っている莫迦な官僚を増やすだけの効果しかなTOEFL
の導入には反対である。日本は植民地ではないのだから英語を母国語にしている奴らに英語の認定をしてもらった奴が英語の条約を押し付けられるのは納得がいかない。

おそらく東大卒であろう日本の高官が外国に行って言葉が通じずあたふたしている光景を僕は何度も見てきた。
あのこわばった意味不明の笑顔なんぞもう見たくない。

それで、「げーごくごができんだって、そりゃ大したもんだなー」と国内で言われるだけにしとけばいいものを。あえてtoeflを採用する必要はない、アメリカの団体に寄付するだけでカネをどぶに捨てているようなものであるのだから。