官僚の浅知恵休むに似たり、お天道様はお見通しなのだ。

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル


未来予知などという念仏をありがたく頂くことで危うげな桟橋がいつかはきっと海に落ちることを認識しながら滅びに向かってひたすら転落し続ける我が国の財務省が掲げる「経済学」のインチキは何度も述べた。そうして述べたことがもし嘘で有ればバブル崩壊リーマンショックも起きなかったはずだ。所詮呪術の類を信じることで人類は古来から生き延びてきたのだから。

偶然しかない世に中で、唯一確実なものは滅びであり死であるから「生まれて来たもの」自体一旦発生したと原罪という罠に堕ちているのだから、それ以上の罠が設定されてよい筈はないのである。

だから行き着く先はただの札束の山である。

ただこの印刷物に何の価値もないことを最もよく知っている専門家集団=財務省や卑俗な姿を装うデビル黒田東彦ら「だからこそ」健全な経済運営をことさら強調しているのである。しばらくは国民に幻想を持たせていないと大手を振って通貨を発行できなくなると困るのからなのだ。「ただの札束の山」を民は決して「そうだ」と認識してはならない。そうさせないために日夜マスコミの喧宣に励んでいるは見苦しい。


ではなぜ彼らは日本を滅びに向かわせているのか。

もとろん下卑た卑俗な欲望として利益の確定まで財政を誤魔化し続け、十分な自己利益を得たら民を打ち捨て逃亡するという企みもある。それは確かだ。しかしそれだけではないと「僕は」思う。

具体的にいえば、自分の国のことはさておき、ヲォールストリート・ジャーナルは日本政府が「景気回復を優先するとの口実で、2020年までは財政赤字の削減努力をせず野放図に赤字増を続け、21年から努力を開始するものの、24年以降の分については赤字予測すら立てていないで不明確なままである」と指摘している。

さらに「財政赤字の長期展望について、民間の研究者は予測を出しているが、日本政府自身は何も予測していない。景気が悪いときに財政緊縮策を一時的にやめるのは納得できるが、緊縮策を再開した後にどう緊縮していくかという長期展望を立てないのは危険だと」警告しているのである。

ここにヤンキーの馬鹿さとお人よしの押し付けがましさを感じてしまうけれど、事実はその通りだと言わざるをえない。

そんなことは財務官僚は先刻承知に上でなお、対米従属にでしか自分たちに有用性と「ついでの利益」が守れないから仕方なくこうした財政政策を実行しているのである。

事実を躊躇なく述べれば日本国の滅亡を2024年末に想定しているからなのである。あえて言えば想定外のことが起きることを「想定」しており、その先の国の未来はないと考えるのが普通であろう。99%の貧民を打ち捨て
海外で快適(裕福)に過ごすために、、、、。

そう考えるのは、海外先進国の当局は少なくとも国家百年の計ぐらいは立てているからだ。あの能天気なアメリカでさえ75年先までの長期財政計画があるというのにである。そう考えるしかない。

せめてあと10年ほどは持たせたい。いままでの日本の経済成長のおつりはまだ少し残っているから何とか危機感を煽りながらも入念な準備をして「日本を諦める」しかないことぐらい彼らには分かっているはずだ。大地震だって原発だってもう「想定外」では誤魔化せないし、ではそれを想定した後の首都機能やとりわけ財政逼迫を治療することが不可能だからである。

あとは無知な民衆が阿鼻叫喚。知ったことではない。

悪魔の黒田君の後輩官僚や財界の一部に「のみ」集まっている情報なんかなくても、それぐらいのことに誰も気づかないと思っている彼らの驕りが憎い。


中国の宦官も日本の宦官も自分たちに生き延びる道を伝統的によく知っている。

日本の68年前にすべて潰された国民や兵隊をよそに大蔵省だけが無傷で生き延びたときの知恵を彼らは忘れない。それはなにか。鉄則はただ一つ、、、、

そのためには「国の矜持」さえ捨てればいいのだ。簡単なことである。

アタマの悪い小役人ほど稚拙な自尊心が高く、すぐに「矜持」や「意思」の卑俗さに辟易して、ことさらワザと「国家の誇り」を強調したりするものである。根底にあるニヒリズムが己の中に蠢く悪魔であることを知らず、口先で人道主義を唱える馬鹿どもに国家の命運を任せる訳にはいかないのである。

君たちの考えてることぐらいお天道様はお見通しなのだ!