お上に消される覚悟のブログ:「暴動のススメ」

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル

いわゆる暴動がなぜ起きないかという問題である。今や世界中で起き、まさに起きんとしているにもかかわらず日本ではその気配すらない。たとえばシリアやエジプトのようにほぼ内乱状態だと認知されている国のほかロシアでのウクライナ問題、中国ではウイグル族問題だけでなく何万件何十万件単位で起きている。

潜在的にはアメリカでも今暴動の危機が高まっている。建前としての「オバマケア」も実際の運用ではさまざまな事情でかえって非保険者が増えており、フードスタンプに対する予算も削減傾向にある。つまり貧乏人の絶望がピークに達しているという意味では中国もアメリカもロシアも同様であり、些細な問題が発端となって国家が揺らぐほどの暴動になる可能性を秘めている。そして、それらの原因はそれぞれ複雑な問題を抱えているようにみえて実は明確なのである。


要するに貧富の格差が臨界点に達しているからであろう。


たった1%足らずの一部の富裕層にのみ富が蓄積され99%の国民が貧困化するというのは、もともと資本主義が持つ欠陥であるがこれを社民主義的な、また共産的主義な経済政策で乗り切ろうとしてきた「幻想」がおよそ一世紀ほどで終わったというか、綻びの修復が不可能になってきたのである。

僕は決してペシミストではない。しかし「幻想」というものが永久に続くとは思っていないだけである。だからといって
リバタリアンでは絶対ない。なぜなら勝者ではないし、なろうとも思わないからである。


アメリカの政府は実は露骨な新自由主義者であるが、弱肉強食、小さな政府、軽税冷酷主義批判に「それは共和党」の「せい」にして福祉の増大がかなわないと弁解し、結果、貧富の差を拡大している。日本は財政危機を煽って福祉を下げ消費税増税を正当化しているが基本的な流れはアメリカに追従してだけである。巧妙な詐欺であるというしかない。

つまり貨幣経済こそが金科玉条であるから札束の輪転機を回すことで、かの「幻想」を長引かせているだけなのだ。それによりインフレになって格差が拡大して貧乏人が塗炭の苦しみを味あおうと絶対に暴動が起きない日本は例外としても世界はじつは爆発寸前なのである。

これは経済先進国だけでなくブリックスでも同様で名ばかりの「共産党」独裁の「資本主義国家」中国やワールドカップ&オリンピックを控えたブラジルでも暴動の多発化に打つ手がないのが実情だ。

日本はこの危機の中にあってもう一つの臨界点すなはち原発事故をかかえているが、貧民の怒りが全く聞こえてこない。ブルジョワ左翼ジャーナリストたち富裕層であるから秘密保護法に「免罪符」を打って置こうとして建前反対のアピールをしているがこれを茶番と言わず何と言おう。

本当の非正規労働者たちは今も貧窮と放射能被害に怯えながら黙して語らず、たとえ語ろうとしても秘密保護法で一網打尽というわけだ。語れるのは日常的に「ごち」になって機密費で懐の暖かい者たちだけで、彼らは「言論の自由を守れ」とか言って貧困層のガス抜きを企んでいるようだ。

ところがそんなことをしなくても、すでに経済的敗者達はもう日光の三猿状態にあり飢えとゼニで「完全」に権力の手の内にあるのだ。たまに僕のような「経済的敗者、知的強者」が犬の遠吠えを繰り返しても届かず、圧倒的多数を与党に与えあらゆるメディアがこれに追従している以上、「暴動のススメ」などと言おうものならテロリストという一言で封じ込められてしまうのだ。

しかし考えてみよう。あらゆる手段がなくなり「嘘」と「虚構」が罷り通る世の中で果たして「暴動」以外に手なぞある訳がない。既成サヨク「お花畑」の住民は実は「お金持ち」であるという事実を皆さん知らないのでしょうか?報道の大義に隠れ「みなさまのNHK」から「あべさまのNHK」になっている実態をご存知ないのか?

「歌を忘れたカナリヤ」は聞いたことがあるが「怒りを忘れた民族」を寡聞にして聞いたことがない。権力は明らかに暴力装置を使って「お縄にするぞ」と恫喝しているのに、我々は「知識人」と言われる富裕層の懐柔策としての反対「表明」だけで我慢しろというのか。躰を張ってる奴なんかいやしない。

指をくわえて「おもらい」を待っているだけじゃなく「暴動」だって出来るんだぞと「倍返し」の恫喝をなぜ加えようとしないのだ。

俺には分からねー。日本人の99%もマゾヒストがいるなんて、、、。