殿はご乱心ではない!これでいいのだ、これがいいのだ。

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル

これで決まった。細川護煕は悩んだし迷ったが決断したのである。いかにも殿さま自体は正直であり誠実そのものだが殿に付きまとう「悪家老」「悪代官」が多いのは仕方あるまい。それでもやむに止まれず出馬するしかなかったのである。彼自身にとって都知事になってもならなくても、よいことはなに一つもなく晩節を汚すだけでしかないが、なぜか殿の義務感のようなものにつき動かされたに違いないのだ。

周辺の海千山千達にはそれなりのメリットも推測できるが、細川護煕自身にはデメリットしかない。それでも出馬するのは原発を止める千載一遇のチャンスは「今しか」ないからである。

純粋真っ直ぐクンとお花畑嬢そして党勢拡大に利用しようとしている自民補完勢力(ハッキリ言って民青=共産党)は論外としても宇都宮先輩(僕の高校時代の)を推す「あるグループ」の正しく筋の通った理屈はよ~くわかる。日本の次の時代の政治を担うであろう人たち、とりわけ三宅洋平君のところに細川グループの某文化人が一本化のために宇都宮さんを止めさせるように要請に行ったとき、その申し出をただちに断った君の言い分は全く正しかった(と聞き及ぶ)。洋平君の言うとおり細川も小泉もその過去の経緯からして決して許せないと僕ですら思っているのだから。

しかしそれでも、君は間違っている。(今回だけは、、、)、、、とても残念だけれど。


今回の都知事選はもうしばらくは国政選挙がないとされる今日、安倍の暴走を止める手立てがほかになく、原発推進か反原発を決める「最終的な手段」なのだ。そうしないと間に合わないのである。

今現在でも寸暇も休まずどくどくと放射能は太平洋に流れ、大気中にまき散らされ続けているのは誰もが知っているまぎれもない「事実」である。そして「地球儀外交」という名の原発の輸出=途上国へのばら撒きは止まらず、さらに今年中にも再稼働、あわよくば新設すら画策されているのだ。

清く正しく一点の曇りもない「反原発」がただちにデモや次の国政選挙で実現されるとは考えにくい。よしんばその祈りが数年後に実現されたとしても、すでに全てが腐海となった地上には物語のような「風の谷も」なく「ナウシカ」も現実にはいないのである。

宇都宮さんも彼を支持している善良な人達も昔から知っている。彼らにしてみれば、ブログで怪気炎を吐く僕を見ておそらく岩下はついに頭がいかれたと思っていることだろう。ブロガー仲間には所詮閻魔と気取ってもただの小沢教信者だったのかと蔑まれているだろう。

それでなお、

今度ばかりは盗賊、野党の手を借りてでも殿を擁立するしかないのである。

このまま小泉らの権謀術数に嵌って滅茶苦茶になり結果自民党を生き延びさせたとしても、

それでもなお、日本をいや世界を「腐海」にするよりましなのだ。濁った澱みを浄化することは可能でも、放射能に犯された腐海を回復することは何十万年もかかるのだ。それまで人類が存在しているという保証はないが、、、。

くれぐれも間違わないでほしい。今回の都知事選は反原発票を割るとか割らないとかいうセコイ問題ではなくて国民の約一割の国民による事実上の「国民投票」そのものであるのだ。

くれくれも間違わないでほしい。都知事府知事はどんな「ポン介」でも出来る仕事なのだ。そんなことは問題ではない。まことしやかなマスコミの嘘に惑わされないでほしい。