本澤二郎の「日本の風景」(1563)

<核爆発の東芝3号機の隠ぺいと秘密主義>
 事情通が下段に添付したアドレスを送信してくれた。3・11の恐怖は、依然として列島を覆ったままだ。2020年東京五輪利権に浮かれていられる状況にはない。事情通は、東芝3号機の正体を暴いている専門家の分析を、わざわざ送信してくれたのだ。目隠しされている日本人の多くに警鐘を鳴らしている。


<5回爆発した東芝3号機>
 東芝3号機の爆発について、筆者を含めて爆発音は3回と理解してきたのだが、専門家は5回だと分析している。
 1回目は3号機原子炉建屋4階北西部に「違法備蓄」されていたMOX燃料(プルトニウム加工燃料)による核爆発音。2度目は、この核爆発に誘引して起きた「東電のいう水素爆発」。3度目は原子力容器が砲身の役割を果たした「長崎型と同じ核爆発」。
東芝3号機はプルトニウム加工燃料が危険因子>
 1号機、2号機は水素爆発。しかし、東芝製の3号機はそうではない。核爆発なのである。外国の専門家の常識でもある。専門家は爆発音と吹き出した煙を重視したものであろう。
 3号機の核爆発は、使用した核燃料にあると決めつける。核兵器にもなるプルトニウム、その加工燃料(MOX燃料)による。これが東芝3号機の「最大の危険因子」と分析している。
東芝は沈黙、東電と政府は嘘宣伝>
 これまで東芝は、3号機について何も語っていない。説明責任を果たしていない。原発技術を知らない政府と東電に任せて、嘘の宣伝をさせている。
 この深刻すぎる疑問を新聞テレビが追及しない。それどころか国会で共産党でさえも追及していない?確認していないが、この福島事件に対する追及は、新聞もテレビも無力、議会も無能ぶりを露呈している。東芝に対して誰ひとり追及していない。
 筆者1人というのも情けない。核爆発を起こしている事実を、国民に伝えない。世界に発信しない日本なのである。
<4300人の原発作業員が死んでいる?>
 専門家は4300人以上の原発作業員が死んでいる、とも指摘している。当局と関係する企業・病院が隠ぺいに加担しているからであろう。
 被曝作業員の死でもって、事実を隠ぺいしている。隠している。国家・財閥の犯罪といっていい。それに新聞テレビも加担して報道していない。福島は秘密のベールに包んだ中で処理されている。
 「もう収束した」と犯罪的言動を口にして蓋を懸けた野田前首相、福島はコントロールされていると世界に対して嘘をついた安倍首相の日本の前途は危うい限りだ。
<今も放射能雨が>
 安倍は1度だけ厳重な防護服に身を包んで、現地を訪れた。野田はそうしなかった。安倍や公明党の山口は宣伝のため、何度か東北を訪れているが、決して福島の現地には行かない。
 危険すぎるからだ。長崎型核爆発一つとっても、危険すぎるからだ。専門家は今も「放射能雨や雪に注意を」と呼び掛けている。賢い家庭では、子供の雪遊びを禁じているらしい。
<社会的責任吹聴の東芝は雲隠れ>
 東芝は中国に行ってまでも「社会的責任を果たす東芝」と宣伝、人民日報にまで書かせる悪辣な財閥である。中国人の“人のよさ”を印象付けているが、果たして人のよさだけでは、この厳しい世の中を渡ることは出来ない。
 中国人の心を奪った東芝財閥にとって、1校300万円程度の希望小学校を山間部に提供することなど簡単なことである。危険すぎる高額な悪魔エネルギーを設置する価値などあろうはずがない。
東芝病院での被曝作業員治療を明かせ>
東芝は必死で頭隠して尻隠さずの遊泳を続けている。社会的責任を果たしてはいない。これほどの悪辣な三井傘下の巨大企業というのも珍しい。
人間の死など、彼らにとってどうでもいいことなのだ。もしも否定するのであれば、これまでの3年間、どれほどの無知な作業員を福島に送り込んで、それによる被曝作業員の治療を、自身の東芝病院でどう治療したのか天下に、明らかにしてもらいたい。
<高額の東芝・除染装置は欠陥製品>
 東芝ほど火事場泥棒という指摘が似合う財閥もなかろう。東芝は福島に高額な除染装置を売り込んで、暴利を手にしている。しかも、これは欠陥製品である。東電はその実情を公表できないでいるという。装置の値段さえも。
 日本は原発から出る使用済み核燃料に含まれるプルトニウムを、既に45トンも保有している。プルトニウム保有大国なのだ。財閥と国家主義者は、これを悪用して核保有の軍事大国化を目指している?アジア・世界が警戒している。
 東芝はその渦中にいると見られている。
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7577187.html
2014年3月12日7時15分記