本澤二郎の「日本の風景」(1566)

<フランスTVが伝えた福島の真実>
 フランスのテレビも福島の真実を伝える報道をしていた。かの国は、ドイツと異なり、原発大国として知られる。それゆえに福島は対岸の火事ではない。日本の新聞テレビの嘘報道に対抗して、必死で真実を伝えている。事情通がそのアドレスを送ってきた。和訳を読むといい。東電や日本政府が隠しても、欧米の新聞テレビで世界は真実を知っているのである。むろん、日本人も取材に協力してくれている。日本人として、その勇気に感謝したい。



<命がけの写真撮影する48歳>
 被曝を受けながら生命を削って、そうして放射能被曝現場写真を撮っている48歳の日本人の存在に驚かされる。フランスのテレビによって明かされたのだ。
 人間、命を捨てることが出来れば、何でも出来るのだが、実際、2度とない命を捨てることなどできない。しかし、いたのである。48歳と若い。作業員として潜入撮影をしているのだ。
<車のトランクに隠れて現場取材>
 フランスTVの記者は、彼の車のトランクに身をひそめて現場に入り、カメラを回した。正にジャーナリストである。日本の新聞テレビの記者には一人もいない。頭が下がる。
 そうして死の灰が舞っている現地を伝えている。人類は欧米のジャーナリストによって、福島の嘘と真実を知っている。五輪獲得のための安倍の嘘は世界が知っている。知らないのは日本人ばかりなのである。
<300頭の被曝牛と暮らす酪農家>
 ドイツのテレビでも報道していたが、300頭の牛と暮らす酪農家もいたことに驚いてしまった。彼は被曝して死を待つだけの牛と一緒に暮らしている。彼の命も共に被曝で削られている。
 ガンで死ぬのか、心臓発作で亡くなることになろう。それを知りながら被曝牛と暮らしている。牛に白い斑点が出来ている。間違いなく放射能被曝によるものだが、政府はそれを認めようとはしない。「真実を公表するな」が原子力ムラが支配する政府送信だからである。
<フランスFR3放送>
フランスFR3放送 「フクシマ・地球規模の汚染へ」 和訳全文(2014年3月12日)
http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1639.html
実際の映像(50分超)は下記URL。
http://www.youtube.com/watch?v=6JdXl7Ol5_U&feature=player_embedded#t=137
 事情通は「放映内容(日本政府や自治体等で隠された事実)は、
ネット等での情報収集で、 殆ど既に知っていることばかり」というが、ほとんどの日本人は知らない。
 彼はまた「原子力資料情報室のHPでは、 3・11直後から現在まで、 専門的から一般的な様々な知識・知見を得ている」といい、さらに「 政府や自治体に頼れない(信頼できない)以上、 自分自身と家族を守るため、 こういった各種情報 (日常生活でのアドバイスも沢山発信されている)を基に、 自ら行動を起こすべきだ」と。
 事情通の対応は見事なものだ。これも以下に紹介したい。
<人間の対応とは>
「311地震原発事故)後、フクシマの状況をTVで見てすぐに 、原子力資料室情報、米軍情報、各国大使館(在留人向け)の公開情報などにアクセス。 知人との情報交換、NYタイムズほかの米紙記事(元GEほか日本の報道は(虚偽というよりも) 理解・知識不足による誤った説明であることを確信! 更に3・11当日に安全策(臨界爆発していた場合)として、 様々な 原子力専門家、安全対策の専門家の意見から、 100キロ(最悪200キロ)離れて3〜4日過ごせとの勧告を発見 。関西の知人宅に行こうかとも思ったが、 品川区は約230キロ離れているので、自宅内待機を決断。 (窓は絶対に開けない、必要なら目張りも 常時、新宿のモニタリングポスト値をチェック)。 水源地も数日後(気流の流れでの予測)には、放射能汚染の可能性との専門家予想・危惧も入手。
直ぐに、水道水を空いていたペットボトルに詰め込み(ヨウ素半減期8日)、 翌日3・12 にセシウム半減期30年)汚染も考慮してペットボトル水を買いに行くが、 3・11対策で水を買い求める人は皆無。 そして3・13(発生2日後)には、原因は地震と浸水と指摘する掲示板発見(下記添付)。 数日内には再び(特に東芝製3号機は危機的状態)臨界爆発する可能性大の指摘(NYTimesほか)。 情報は溢れかえる程あった。今もある。 要は自分で行動をおこすのみ 。他人任せでは蚊帳の外、グーミン・棄民扱いされるだけ 。嫌なら自立して 情報収集し、自分の頭で考え、行動あるのみ 。これが生き残る道 、
そうしないと3・11とは別の災害(人災)にも負けてしまう 。目覚めよ 日本人 」
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原発掲示
http://9301.teacup.com/tokaiama/bbs/? ※ 既にこの掲示板は消された。

通りすがり 投稿日:2011年 3月13日(日)02時47分5秒

前日、米軍が空輸しようとしたのは軽水ではなくてホウ酸。しかし、東京電力はホウ酸を注入すると事故後の復帰が難しくなるため、ホウ酸の注入を拒否。軽水の注入による原子炉本体の冷却に固守した。

ところが、その後、いくらやっても水位があがらず、どうも配管ラインの一部が損傷しているため冷却水が十分に供給できないことが判明。11日未明には蒸気放出の要請を政府に出したが、今度は、菅首相が突然視察に行きたいと言い出したため、政府は危険な蒸気放出はとどめるように東電に解答。蒸気放出のための手続きは結局、菅首相の視察が終わった夜明け以降に実施。
このため、原子炉外部容器内の圧力が既定値の2倍以上に高まり、蒸気放出作業は2時過ぎに実施できたが、3時半には爆発事故を起こした。
この後におよんで東京電力は1号機の運用維持計画をようやく破棄し、米軍アドバイス廃炉覚悟の海水とホウ酸注入を決定。しかし、現時点で海水とホウ酸が正常に注入可能かは五分五分。そのため、最悪の事態に備えて政府は退去地域を20キロにまで拡大した。
「物事をつくり替えるには一度壊すことが必要であり、壊すことについて自分は相当な力を持っている」(菅直人
福島第一原発3号機も冷却水を送れなくなった?!!(振動あるいは浸水で、パイプやポンプ、電源が壊れまくっているようだ!!) 9:20より、ガス抜き開始とのこと。
2014年3月15日7時05分記