記者という立場には溢れるほどの情報が有る筈。なぜ隠す?

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル

視野狭窄になったではいけない。もちろん不幸にして医学的に視野狭窄になった方には手厚い医療しか途はないが、国際情勢を視るのに国内の偏狭なマスコミ報道で分かる訳がない。しかもそれが意図的な「嘘」であることが多く始末に負えない。

卑近な例でいえばたとえばウクライナ情勢にたいする報道である。

卑近な例でいえばたとえばマレーシア航空の行方不明事件である。

特に笑すら禁じ得ないのが、住民投票が「民主的でない」とかロシアの軍事力でウクライナの一部が征圧されたかのごとき政府発表をそのまま報道していることである。しかもアメリカが「制裁」に踏み切ると言って恫喝しているつもりなのが笑いを畳掛けている。

そもそも恫喝(恐喝)とは相手に畏怖の念を生じせしめるから成立するのであって、相手(ロシア)が制裁を受けても何の畏怖の念が生じるはずもないのだからただの絵空事に過ぎないのだが、いぬHKはじめ政府広報機関=マスコミはアメリカと十兵衛(従米)政府の発表を何の迷いもなく伝えている。、、、ということは、、、

明らかに国民を愚弄しているのである。

いま多くのロシアや中国でアメリカ国債がかわれてる理由はアメリカを頼っているからでなく自国の安全保障上の役割があることは言うまでもない。現に口先だけのアメリカの制裁の脅しがいかに無効かを示すためにロシアが保有しているアメリカ国債が売られ始めている。だからもし(あり得ないが)制裁に踏み切ったら中国まで巻き込んでアメリカ国債が売られ一日でアメリカ経済は破たんすることになる。

それに加えほとんど米ロ間の貿易がもともとないしビザの発給云々のこけおどしもなんの具体的意味も実質的効果もない。加えてロシアというエネルギー大国の動き次第では長年やってきたアメリカにによる中東のオイルマネーコントロールが制御不能になり旧西側各国(日本を含め)は大混乱に陥ることだろう。

すなはちアメリカの世界のエネルギー覇権がロシアに奪われることを意味するのである。「制裁」がやれる筈もないけれど盛んに「せいさい」を加えると言い募っている。

KGBプーチン大統領が喧嘩するときはその最後まで計算していてからしかしないのは当然であろう。

ということは、、、、

ドルを基軸としたアメリカ一国支配に疲れたアメリカ国内の一派がウクライナを契機に世界を新興国支配(多極支配)にワザと誘引していると考えられないことはない。

 
また

マレーシア航空機の突然の行方不明は各国の覇権争いの修羅場と化しているのだが、日本のマスコミはマレーシア当局の「恣意的な政治的」発表に振り回されて事件の「謎」をなるべくエンタメ化しようとしているようにさえ思える。人道のための各国の協力美談で

なぜ

「過剰な」国家と「過剰な」軍隊が出動しなければならないのか、

そして現場での主導権(ヘゲモニー)争いがくり拡げられているのに

どうして

マレーシア政府の小出しの発表を「鵜呑み」にするのだろうか。


不思議なのは事故よりマスコミの動きである。


そもそも今この事故についてなんとなく偉そうに記者発表しているナジブ・ラザクは安倍と同じぐらいの齢でしかも70年代の首相だったアブドゥル・ラザク世襲首相である。これと鋭く対立して何度も冤罪で獄中を繰り返しているカリスマ政治家にして野党指導者アンワル氏の熱狂的な支持者が今回の失踪したマレーシア機のザハリエ機長である、、、ということぐらい報道してもよさそうなものであろう。

安全御身大事の記者連中が先代ラザクからマハティールそしてアンワルが政治的になんども「冤罪?」に合い
あげくリベンジを果たすための一連の動きを知らぬはずもなく、また彼が現ラザク首相といかに政敵であるかを説明しようともしない。

機長がやっと怪しいと言い出したいまこそ、マレーシア航空機失踪に政治的国際的思惑が絡んでいるかも知れないことをなぜ言えないのだろう。きっと日本政府総務省そして社内の国際政治部長のお墨付きがないから「スクープ」を怖がっているのだろう。政治がらみの話題は避けているのだとしか考えられない。

情けない時代になったもんだ。

耳が聞こえないふりをしている作曲家をあれほど責めるぐらいなら、自分たちの視野狭窄のフリをしていることへの良心の呵責は全くないのだろうか。

情報を途絶されている鹿児島に隠居より情報がある筈の現役のくせに。卑怯者。