戦後の日米関係をみると

「戦後の日米関係をみると米側は日本への対応の根本姿勢に様々な変化をしている:孫崎 享氏」  憲法・軍備・安全保障
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戦後史:昨日、日米学生会議の学生を主体に「戦後の日米関係」を講演。

「皆さんは日米関係が重要ということに賛同している方々と思う。

実は戦後の日米関係をみると米側は日本への対応の根本姿勢に様々な変化をしている。

(1)占領初期。日本を再軍備化させないことに最重点。従って日本の生活水準は越比等日本が占領した国の下でいい、21年頃の占領費負担は日本の全予算の30%。

(2)冷戦が深刻化するにつれ日本を利用することを考える。楯にするためには一定の水準、

(3)1951年安保条約(旧)を制定したが、ダレスは論文で「日本を防衛する義務は何等負っていない」明記。さらに交渉にあたり「我々が求めるものは、日本における基地は、どれ位の規模で、どこに、どういう条件で置くかは米国が決めることとする」でのぞみ、これを獲得。条文上これはその後代わっていない、

(4)冷戦終了後米国人にとって最大の脅威は日本の経済力。この時期CIA長官は費用の40%は対経済危機に使用すべしと主張。当然対日スパイ工作を活発化

(5)米国がどう出るかは次々代わる。

(6)今は中国の脅威に対し自衛隊利用できる態勢をつくることを最重視、尖閣騒ぎもその一環。

(7)鳩山氏の辺野古移転反対は、沖縄の県民の感情を見れば当然の判断。今でも県民受け入れていない。出来ないことを出来るとする方が問題。しかし鳩山氏を外務・防衛・官邸と誰も支援せず。」


講演が終わって、一人の学生が近寄って、「先生、こんなこと言ってて大丈夫なんですか」。

私は「今言ったことは7月末『戦後史の正体』で本に。どうなるかはみてみましょう」と答えておきました

昨日講演は3名。

私と渡部恒雄東京財団)と梯久美子さん。

私と渡部氏は日米関係で見方が見方真っ向対立。

で、講演間に梯久美子さんを挟む。

梯さん『硫黄島栗林中将の最後』から一気に寵児。

そうそうたる文筆家に混じり、高校生用教科書に彼女の随筆掲載。

広島原爆時の女性の服の話