ペトレイアスCIA長官はなぜ突然辞任したのか …そして、一体なぜ駐リビア・アメリカ大使は殺害されたのか?

マスコミに載らない海外記事   メタボ・カモ


2012年11月10日

WashingtonsBlog

大使の殺害と… CIA長官の突然辞任の背後にあるより深い疑問

リビアアメリカ大使殺害に関して、共和党オバマ政権を攻撃しているが(民主党は擁護している)、実はより深い真相があるのだ。

国務省が決して応援を要請しなかったり、アンソニー・シャッファー中佐のような連中が、オバマ大統領自身が、攻撃が起きている様子を、ベンガジ領事館上空を飛行していた無人機からのビデオ映像によって、リアル・タイムで見ていたと主張したりしているのは、確かに驚くべきことだ。

だが、より深層にある話がまず暴露されてからでないと、これらの主張は評価できないし、ややこしいゴタゴタ全体を理解することもできない。

多くのシリア・テロリストはリビアから入っている

リビアカダフィを打倒した、アメリカに支援されていた反政府派は主として、アルカイダ・テロリストによって構成されている。

陸軍士官学校の対テロセンターが刊行した2007年の報告書によれば、リビアベンガジは、アルカイダ本部の一つで、カダフィを打倒する前は、アルカイダ戦士をイラクに送り込む基地だった。



ヒンドゥスタン・タイムズは昨年こう報じた。

アルカイダリビア支部リビアイスラム戦闘団が反政府派の一部であることに疑問の余地はない”と元CIA職員で、一流のテロ専門家ブルース・リーデルはヒンドゥスタン・タイムズに語った。

それは常にカダフィの最大の敵であり、その牙城はベンガジだ。

現在、主としてアルカイダリビアを支配している。実際、カダフィが打倒された後、アルカイダの旗がベンガジ庁舎に掲げられた。

(ちなみに、陸軍士官学校報告書が、ベンガジアルカイダ・テロリストの温床として言及してから4年後の2011年、カダフィは、すんでのところでベンガジに侵攻するところだった。実際それが正しかったことが分かったわけだが、カダフィはこう主張していた。ベンガジアルカイダの牙城で、リビア内乱の震源地だ。しかしNATO飛行機が彼を阻止し、ベンガジを守ったのだ。)

CNN、テレグラフワシントン・タイムズや他の多くの大手マスコミは、リビアからのアルカイダ・テロリストが、以来、アサド政権と戦うため、シリアにドッと入り込んだことを確認している。

大手マスコミは、シリアの反体制派が、主としてアルカイダ テロリスト達によって構成されていることを確認している。これ、これ、これ、これ、これ、これ、これ、これ、これ、これを参照のこと。

アメリカは2006年以来、シリアの反体制派に武器を提供してきた。カダフィ後のリビア政府は、シリア反体制派への主要資金提供者、兵器供給者となっている。

ベンガジ事件の真相

そこで、スティーブンズ大使の殺害とデービッド・ペトレイアスCIA長官の唐突な辞任の話になる。

ウオール・ストリート・ジャーナル、テレグラフや他のマスコミは、ベンガジアメリカ領事館は、主として秘密のCIA作戦用に使われていたことを確認している。

多くのマスコミは、ベンガジ国務省駐在は、かねて秘密のCIA作戦に“外交官のカモフラージュを提供していた”と報じている。(WNDは本当の領事館ではなかったと断言している。)

ロイターは、リビア政府武器庫から略奪された重火器を探し出し、買い戻すこともCIAの任務であったと書いている。

ビジネス・インサイダーは、スティーブンズがシリアのテロリストと関係していた可能性があることを報じている。

アメリカの工作員達、特に殺害されたクリス・スティーブンズ大使が、少なくとも重火器がリビアからシリア反政府派聖戦士達へと流れていることは知っていたという証拠は増えつつある。

2011年3月、スティーブンズは、アルカイダと繋がっているリビア反政府派とのアメリカの公式連絡役となり、今は解散した組織であるリビアイスラム戦闘集団のアブドゥルハキム・ベルハジと直接働いていて、そうした戦士の何人かは、スティーブンズの命を奪った攻撃に参加していたと報じられている。

2011年11月にテレグラフ紙は、トリポリ軍事委員会のトップであったベルハジが、シリア国内で増大しつつある反政府派に資金と武器を提供するリビア新政府による努力の一環として“イスタンブールとトルコ国境で、自由シリア軍[FSA]指導者達と会った”と報じた。

先月、タイムズ紙は“膨大なシリア向け兵器を積んだリビア船が…トルコに停泊した。”と報じていた。貨物は重量400トンで、SA-7地対空ミサイルや携行式ロケット弾も含まれていたと報じられている。



ロイターは、シリア反政府派がシリアのヘリコプターや戦闘機を撃墜するのにこれらの重火器を使用していると報じている。

船長は ”ベンガジ出身のリビア人で、恐らくは新政府によって設立されたリビア救援国民評議会と言う名の組織のトップだ。”

これはつまりスティーブンズ大使にとって、彼自身と、シリアに重火器をもたらした、ベンガジの人物の間には、ベルハジしかいないのだ。

更に、聖戦士達がシリアの反体制派の中でも最高の戦士であることを我々は知っているのだが、連中は一体どこから来たのだろう?

先週、テレグラフは、あるFSA司令官が、FSAは“こうした過激派の人々が現地にいて”欲しくはないのだと説明した際、彼らを“リビア人”と呼んだと報じた。

そして、もしリビア新政府が、スティーブンズにとって、リビア革命中のリビア側の主要な相手だった人物による仲介で、ベテランのイスラム戦士と400トンの重火器をトルコ南部の港経由でシリアに輸出していたのであれば、トルコとアメリカ政府は確実にこれに知っていたはずだ。

更に、アメリカ領事館から1.9キロの場所に、“特にリビア政府の武器庫から略奪された地対空ミサイルを含む兵器の拡散についての情報を収集する基地として”利用されていたCIA支局がベンガジにあった … セキュリティー機能は“スティーブンズが死亡した賃貸の邸宅のそれと比較して、はるかに高度だった。”

我々は、CIAが南部トルコの反政府派に兵器を注ぎ込んでいるのを知っている。疑問はCIAがリビアからの重火器配送に関与していたかどうかだ。

言い換えれば、スティーブンズ大使は、シリア政府と戦うためにリビア・テロリストと武器を配備する上で中心的存在であった可能性があるのだ。

他のマスコミはベンガジアメリカ領事館は主に戦士と武器をシリアに輸出するCIA作戦に使われていたとも主張している。

もしベンガジ領事館を守ったり、スティーブンズ大使を救出するための通常の警備対策が取られていなかったのであれば、それは普通の国務省業務をしているという偽装を維持する為、CIAが極端に目立たないようにしていたからだと憶測する向きは多い。

一体なぜデービッド・ペトレイアスCIA長官は突然辞任したのだろう?

デービッド・ペトレイアスCIA長官は情事を認め突然辞任した。諜報組織の高官の情事が国家安全保障を損ないかねないことを考えれば、これが本当の理由である可能性はある。

だが、来週、彼が、下院と上院の委員会で、ベンガジ領事館について、真実を話すことを宣誓し、証言することになっていたことを知れば、ペトレイアス辞任のタイミングは益々興味深いものとなる。

情事でなく、ベンガジに関する証言を避けたいという願いが、ペトレイアスが突然辞任した本当の理由なのだと憶測する向きは多い。

全体像

CIAのベンガジにおける活動範囲が何であれ、またCIA長官辞任の本当の理由が何であれ、鍵は、アメリカの歴史的、そして継続中の外交政策なのだ。

何十年にもわたり、地政学狙いの為に、アメリカはテロリスト達を支援してきた。

アメリカ政府は、シリアとリビアの政権転覆を、20年間一貫して計画しており、50年間、敵がやったように偽装したテロを利用して、政権転覆することを夢見てきた。

オバマは、ブッシュとネオコンの“対テロ戦争”を、単に一連の人道主義的戦争へと包み直しただけのことだ

そして、アメリカと同盟諸国はイランを打倒するためならどんなことでもするし…イランを孤立化させ、弱体化させる方法として、イランの同盟諸国を組織的に言いくるめようとしている。

アメリカ人は、これが我々が望んでいるものなのかどうかを自問すべきだろう …

記事原文のurl:www.washingtonsblog.com/2012/11/why-did-cia-director-petraeus-suddenly-resign-and-why-was-the-u-s-ambassador-to-libya-murdered.html

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相手の女性、デンバー大学での講演でベンガジ事件に触れているビデオもあり、単なる情事が原因とは到底思えない。

二日酔いの中、朝刊をみると、48%がTPPに賛成とあった。本当だろうか?

傀儡政治家の白々しい真っ赤な嘘(たとえば、アジアの成長をとりこまなければならない)だけ垂れ流しておいて、自分達が狙う方向に誘導してから、インチキ世論調査をする企業。

小選挙区制度導入時の、小泉郵政解散時の、一斉インチキ・プロパガンダ手法と全く同じ。

被害を受ける側には、「犯罪的」ではなく「企業犯罪」そのものに見える。

聞かれた方も、わからなければ保留にすべきだろうに。

マスコミは洗脳機関
傀儡政治家は売国専門家
高級官僚は属国民の税金を収入にする宗主国の為の高級官僚
大企業は社員の為ではなく、資本の為にこそ活動する組織
警察は冤罪創造機関
裁判所は冤罪幇助機関、言論の自由の弾圧機関
学界は曲学阿世業界
大手組合は労働者弾圧機関
とは思いたくないけれど。やがて日本軍も、こうした卑劣な侵略戦争、秘密工作の手先・傭兵となって大活躍する。その為の大三極大宣伝、憲法破壊、集団的自衛権だ。大惨極。

組合について言えば、ロナルド・ドーア氏、最近の好著『日本の転機: 米中の狭間でどう生き残るか』で、ゼンセン同盟を厳しく批判しておられる。75ページ末尾から、76ページ始めを引用させていただこう。
最近の右翼化傾向に、かつて社会党社会民主党の票田だった連合は、野田政権の国内政策にはがっかりしたと時々は意見を述べるが、外交政策には逆流的な意見を全く出そうとしない。その主要な組合の一つUIゼンセン同盟(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)が、その月刊雑誌で、「産経」に負けないほどエキサイトしていた。こんな見出しで扇情的に報じた。

「日本政府が中国に正面から喧嘩を売りつけたぞ」

一九三〇年代、軍部と一番近い関係をとった労働組合、総同盟は、UI組合の曾祖父に当たることを思い出す。

民主党、所詮、自民党補完政党、民社党の本質が出ただけだろう。

朝の挨拶をするだけの近所のおばさま突然我が家を訪問した。『選挙は公明党を』の一言を言うために。

喧嘩をするのも馬鹿らしいので『はい』と言っておいた。転居したあとも、選挙になると遥々『選挙は公明党を』をと言いに来るおば様もおられる。自分の首をしめる投票で何の御利益があるのだろう?

斜陽の塔発足。テレビの中の無責任男にどなるしかないのがくやしい。

2012年11月14日 (水) アメリカ, チュニジア・エジプト・リビア・シリア | 固定リンク