破れ傘再登場:スズキアルト「ラパン」をいじめる奴は許せねぇ!

黄泉の国から   「岩下俊三(旧姓)のブログ」からリユーアル

僕は鹿児島県で隠遁してからずっと「ラパン」に乗っている。排気量の多い所謂ガソリンを撒いて走る高速スポーツカーでブンブンであった頃に比べるとクルマというより省エネ家電であるといえそうなクルマに大満足なのだ。乗っているというより使用している言った方がいいかも知れない。とにかく地方で「軽」がないと生活できないので「ラパン」はちょうどいい移動手段なのだ。

いわば「ママチャリ」といった風情であるが故障はしないし極めて性能がいい。来年はじめての車検だが、まったく不具合はどこにも感じられない。こういう職人技の細やかさは日本ならではであって真に素晴らしい。また短気でスピード狂の無垢つけき老人がこのピンクラパンでのろのろと”安全運転”しているので、みんな追い越したあとで変な顔をしている。たぶん可愛いおねーさんか色っぽい若奥さんだろうという期待が見事に外れて失望しているのであろう。

でもこの安全な「軽」とピンクの風貌は常に強引な割り込みや強引な右折を招きかねない。どうせ遅いしすぐブレーキを踏むだろうと思って安心してこ馬鹿にされるることがしばしばあるが、もうアタマに来ることもない。でも長年の癖でしかも「軽」初心者であることも忘れ、カーブで踏込んだり、一瞬頭を逆に向ける「逆ドリ」なんぞしちゃうものだから周囲はさぞハラハラしているのだろうと思われる。

それはご愛嬌だが、、、、、

普通、地方では「クルマ」がないと生活はし辛い。これは実体験してみないと分からない。都会で公用車や電車やタクシーを何気なく使っているひとには絶対に分からない感覚なのだ。公共交通手段はバスしかないけれどそれでも一日数本あればいい方で例年路線そのものがなくなっている場合が多いのだ。だからただでさえ高齢化のすすむ田舎では齢80だろうが90だろうが当たり前にクルマを使っている。もちろん家庭の主婦はスパーに買い物に行くのに両手に袋を下げて何キロもあるくわけにはいかず、アップダウンの山道をママチャリで走るにはトライアスロン選手なみの体力がいる。だからどうしても一家にというよりひとりに一台の軽自動車は欠かせないのだ。

だからクルマそれも「軽」が地方での生活の基盤であるから贅沢品にはほど遠いのであるといえよう。ドライブ?じゃなくて、走るというだけの行為なのだ。夕餉をちょいと買物にいくスーパーや必然的な病院や薬局(ドラッグストア)そしてコンビニにすら駐車場がない店などすでに地方ではなくなってきているのである。そのだだっ広い駐車場に軽自動車の数の多いこと多いこと。

むかしイギリスの鄙びた街に行ったとき、きっとこのあたりの人口より羊の頭数が多いと思ったようにシャッター商店街に人影が無くても、広い駐車場に溢れる「軽」の数はやはりこの辺の人口を上回るのではないかと思うほどである。

それを

税のつじつまを合わせることしか考えない馬鹿(政治家)と地方の民を人間と思っていない悪魔(官僚)が机上で考えた「軽」自動車への課税を重くする税制大綱?

何言ってるんだ。高級車ならもっと重税してもいいけれど、遊びや贅沢と全く関係ない「軽自動車」を狙い撃ちするなんてほとんど「いじめ」に近いと思われる。

地方で地道に暮らす人間をなんだと思ってやがる。ばかにすんな!!生活実態も知らないくせにやることは「鬼」や「悪代官」そのものである。どんな理屈や御託を並べようと弱い者いじめに変わりはない。そんな野郎は絶対ゆるせない。

そこで、、、

ワンパーターンだが怒りが収まりそうもないので、、、ここは刀舟が再び登場するしかないだろう。

かましいやこの野郎!もうゆるせねぇ、てめえら人間じゃねえや、、、叩っ斬ってやる!